何も咲かない
寒い日は
下へ下へと
根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く
2000年、シドニーオリンピックマラソン金メダルの高橋尚子さんが、
支えになった恩師のことばとしてインタビューで語ったのが、
今月掲示のことばです。
高橋さんが、岐阜商業高校時代、
全国都道府県対抗女子駅伝の
岐阜県代表に選ばれるのがやっとの選手で、
全国大会の本番では9人に抜かれ、
区間順位は全国で下から3番目の45位だったそうです。
そんな高橋さんの支えになったのが、
高校時代の陸上部監督、中澤正仁から送られた言葉です。
この言葉を支えに、練習に励んだそうです。
中澤監督自身も山梨学院大学時代に
上田誠仁監督からこの言葉を送られ、
心の支えにしてきたそうです。
「根を養えば、樹はおのずから育つ」、
「根ほど葉は茂る」根が大事ということを静かに考えると、
根を受け止めてくれる大地があったればこそです。
根がどんなに立派でも、
土が悪ければ、大きく育つことはできません。
「浄土」は、浄らかな土、阿弥陀様の本願の大地です。
いつでも、どこでも、どんな人でも、生も死も、
受け止め支え続けてくださっていますので、
安心して根を伸ばすことができます。
花開くには、根、土、日光、水分等
様々なご縁の整うことが必要です。
花一輪 開くにも
天地いっぱい 総がかり