次の世に
願い たくして
枯葉散る
今年も、落ち葉の季節になりました。
境内の「唐かえで」、街路樹「ユリノキ」の葉っぱは、
掃いても、掃いても、次から次に落葉してきます。
小倉南区にある、生活介護施設
「イノベーションセンター翠」の入所者、職員の方が、
施設外就労として、週2回、境内、墓地清掃に来てくださいます。
落ち葉の時期は特に助かります。
それ以外の日もお寺のスタッフで清掃にあたっています。
風の強い日は、境内のあちらこちらに落ち葉が散乱しますが、
しっかりと大地がうけとめます。
1998年、日本人初の女性宇宙飛行士「向井千秋」さんは
スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、宇宙からの中継で、
短歌の上の句「宙返り何度もできる無重力」を読み、
地球にいる人々に下の句を募集する催しを行ないました。
「水のまりつきできたらいいな」「乗せてあげたい寝たきりの父」等々、
14万5千通以上の下の句が送られてきました。
そんな中、向井さんご自身も下の句を作っています。
向井さんの句は「着地できないこのもどかしさ」でした。
地に足がつかないと不安ですが、
確かなものに支えられていることには、大きな安心感があります。
「浄土」は阿弥陀様の本願の大地です。
いつでも、どこでも、どんな人でも、生も死も、
受け止め支え続けてくださっていますので、安心の人生です。
ふきまろぶ
落ち葉にしかと
大地あり