孤独は
一人の人間にあるのではなく
大勢の人間の
間にある
9月のことばは、三木 清(1897~1945)さんです。
その著書『人生論ノート』に
「孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にあるのである」
と説いています。
コロナで、多くの会社ではテレワークを行っています。
パーソナル総合研究所が2020年3月に行った
『テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査』によると、
テレワークを行っている20歳~59歳の男女正社員の四分の一以上の人が
「私は、孤立しているように思う」「私には仲間がいない」と答えています。
テレワークの頻度が高くなるほど孤独感も強くなっています。
ソロキャンプで有名な、芸人「ヒロシ」さんが言っていました。
「一人キャンプをして、寂しくないかと聞かれるけれど、
寂しくないんです、一人って。
何が寂しいかって・・・みんなで一緒にあそんでいたのに
急にチーム分けみたいになると、一人になっていることですね。
『集団の中の孤独』ですね。」
1263年(弘長2年)、親鸞聖人は90歳でその生涯を閉じました。
『ご臨末の御書』に
「一人居て喜ばは二人と思うべし、二人居て喜ばは三人と思うべし、その一人は親鸞なり」と
いつでも親鸞は、あなたと共にいますという言葉を残しています。