浄土真宗本願寺派 小倉御坊 永照寺
永照寺
メニュー

今月の法話

今月の法話:2013年12月

師走

私が真ん中ではない。
おかげさまの塊に名前がついたのが私。

人間が反省することなんて希有である。
反省したふりをすることで精一杯。可愛い自分を守る術を謝罪となづく。

謝罪術には頭を下げる角度、唇を噛みしめる表情、いい訳を排除した潔さ、使ってはいけない言葉など多くのポイントが存在するのだろう。

商品の納期が遅れた時、知り合いの業者さんが誠意を込め「サーセン」と言う謝罪の言葉を発した時は笑ってしまった。元気一杯に「アザース」という彼の謝罪は、元気一杯の「サーセン」だった。高校生の使う「超ゴメンね」とセットでまじで誠意が伝わらない。

先日、住職の法話の中で「頭をさげる」と「頭がさがる」の違いを聴きながら本当にその通り、己の意思でさげる頭には価値が無い。と頷いた。

頭がさがるとは『大きすぎて見えなかった恩』に気付いた時、見えないはずのお陰の塊が見えた時、「ああ、ああああ、あああああああ」そういうことだったのだ。と心を底から揺さぶられ心の腰が折れ、頭が垂れる。
人間というものは、100円借りた恩は理解できるが、許容量を超えた大きい恩には気付かない。

(平成25年12月の法話 担当:村上 慈顕)

 

 


アクセスAccess

〒803-0814
福岡県北九州市小倉北区大手町16-16

tel:093-582-7676

tel:093-582-7676