大谷本廟への分骨について
- Q親戚から「京都に納骨しなさい」と言われましたが、
絶対にしなければいけないことですか？ -
親戚から「京都に納骨しなさい」と言われました。これはいったいどういうことでしょう。
現在も「せめてお骨の一部を親鸞聖人のそばに」という想いを持ったご門徒たちが、全国各地から納骨の為、大谷の地に訪れます。
これは親鸞聖人の示してくださった教えを大切に生きてきた証でもあります。西本願寺に分骨するものと勘違いされている方が時々いますのでご注意ください。また、大谷本廟というところは西本願寺の境内にあるわけではありません。本願寺からバス（循環バス有）で10分位の距離に位置しています。
総門を入るとすぐ右手に受付と売店、喫茶店があります。線香の香りの残った静かな本堂に座ると、穏やかな気持ちになります。当時のお荼毘所跡（現在でいう火葬場）にも感慨深いものを感じます。奥に進むと親鸞聖人のお骨を安置している【祖壇】があり、祖壇に手を合わせる為のお堂【明著堂】があります。「京都に分骨する」最大の理由はこの辺りにあります。最初は親鸞聖人のお骨を安置する為の場所であった大谷本廟も、准如上人時代（1603）現在の場所に移転し、皆さんがお参りしやすいよう整備されていきました。
今回の「絶対に分骨しなければいけないか？」という問いに対しての答えは
しなければならないということはありません。
「しよう」「したい」という気持ちでないなら、あまり分骨する意味がないかもしれません。
ただ、分骨の有無に関わらず、西本願寺や大谷本廟には是非お参りください。※納骨される方は必要書類がございますのでお寺にご一報ください
明著堂
お荼毘所
