一日の空過は
やがて
一生の空過となる
今月のことばは、真宗の碩学金子大栄(1881~1976)さんです。
様々な抱負を持って年頭を迎えますが、数週間が過ぎると、
怠惰な日々を過ごしていることも、しばしばです。
日々の怠惰は、一生の怠惰になります。
葬儀の勤行で、最後に
「本願力にあひぬれば
むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて
煩悩の濁水へだてなし」
という親鸞聖人のご和讃をおつとめいたします。
願のはたらき(お念仏の教)にあうと、迷いの人生を過ごす人はいない。
宝の海のように功徳が満ちみちているのであるから、
喜びも悲しみも、出会いも別れも、様々なご縁のなかに過ごしたあなたの一生は、
お念仏の教えにより、尊い一生でありました。
今生のいのち終え、浄土に生まれ仏となり、
迷いの世に還って、わたくしたちをお導き、お護りください。
たとえ、苦しくても、悲しくても、その苦しみや、悲しみによりそう仏様。
人がいるとき、人生に無駄はないとしらされます。
さまざまなご縁を仏法聴聞のご縁に転じて、
人生に無駄はない、空しくない人生を過ごしましょう。
やり直しのきかぬ人生であるが
見直すことができる
(金子大栄)