浄土真宗本願寺派 小倉御坊 永照寺
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お寺の掲示板

お寺の掲示板:2022年7月

文月

いつでも どこでも
選ばず 見捨てず
これが
南無阿弥陀仏

『歎異抄』第一章に
「弥陀の本願には老少善悪のひとをえらばれず」とあります。

阿弥陀様のご本願は、
若くても年老いていても、男でも女でも、善人でも悪人でも、
選別することなく、みんな平等に摂め取って下さいます。

「仏説無量寿経」に「謙苦」という言葉があります。
「苦を拝む」といただいています。
阿弥陀様という仏さまのはたらきとは、どういったはたらきなのか?
それについては親鸞聖人が76歳の時に詠われた
『浄土和讃』弥陀経讃に、次のようにあります。

 十方微塵世界の
 念仏の衆生をみそなはし
 摂取してすてざれば
 阿弥陀となづけたてまつる

親鸞聖人は、「摂取してすてざれば」の左横に、
「摂め取る/ひとたび取りて長く捨てぬなり。摂は、ものの逃ぐるを追わえとるなり。
摂はおさめとる。取は迎えとる。」と意味を詳しく書いておられます。

讃岐の庄松(しょうま)(1799~1871)さんという妙好人は、
「摂取不捨とはどういうことか」と庄松さんに問いかけたお坊さんに、両手を広げて掴み掛かりました。
びっくりしたお坊さんは逃げ出しましたが、とうとう追いつめられて捕まってしまいました。
庄松さんは「摂取不捨とはこれだ」と言ったそうです。

 抱かれて
 ありとも知らず
 愚かにも
 我反抗す
 大いなる御手に
          (九條武子)


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