花は始めも終わりもよろし

4月の言葉は、歌人、齋藤 史さん(1909〜2002)の短歌
「老いてなほ艶(えん)とよぶべきものありや 花は始めも終わりもよろし」から。

 今年の桜は、例年よりも遅かったようです。それでも、この季節、誰もが桜の開花を待ち、咲いた桜を愛で、楽しんでいます。「南こうせつ」さんと一緒に音楽活動をしていた、「伊勢正三」さんの「ささやかなこの人生」の歌詞には「花びらが散ったあとの桜がとても冷たくされるように…」とあります。
ともすれば、私たちの人生の価値観も桜の花に似ています。若さが良くて、老いは駄目。健康が良くて、病気は駄目。生が良くて死は駄目。そのような価値観の中では、私の人生は駄目に向かって進んでいます。

4月8日は、お釈迦様の誕生日、「はなまつり」「灌仏会」(かんぶつえ)です。お釈迦さまは「老」「病」「死」の苦しみを、越えていく道を説かれました。親鸞聖人は、その道を「念仏」「南無阿弥陀仏」とお示しくださいました。

「円融至徳の嘉号(南無阿弥陀仏のこと)は悪を転じて徳を成す正智」、「南無阿弥陀仏」は「老・病・死」のご縁を尊い仏縁へと転ずるはたらきです。

この世に「生」を受け「死」に至るまで、「いつでも、どこでも、どんな状態であっても」南無阿弥陀仏の願いのなかに摂めとられている私です。
その仏様の願いの価値観の中では
「花は始めも 終わりもよろし」、「老」「病」「死」も、尊いご縁として、そのまま受け入れていく人生を恵まれます。

(平成29年4月の掲示板)

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