ワサビは清流に育ち 蓮の花は泥中に咲く

7月は、蓮の花の開く月です。また、暑くなる季節、清流のせせらぎに涼を感じます。
そんなことから、今月のことばを掲げました。

龍樹菩薩りゅうじゅぼさつは、仏に至る道を「難行道なんぎょうどう易行道いぎょうどう」と示され、難行道は、自分の歩く力を頼りとして、陸路りくろを歩んでいくようなもの、そして易行道は、阿弥陀仏の本願の船に乗せられ、船路の旅のようなものとたとえています。

陸路の旅、自分の力で歩けない人、旅の途中で歩けなくなった人は、目的地に着くことはできません。限られた人だけが、目的地に着くことができる道です。それは、決められた戒律かいりつを守り、厳しい修行を重ねることができなければ、落伍らくごして行く道です。ワサビは泥水の中では育ちません。きれいな水の中でしか育たない姿と重なります。

船路の旅は、老若男女、好きな人も嫌いな人も、目的地まで、ひとつの船の中で一緒です。 人と人とのつながりのなかで、喜んだり、悲しんだりしながら、目的地へ至る道です。

清流に身を置きたいと願いながら、現実は「泥」の中でしか生きられないお互いです。南無阿弥陀仏の教えの中、いただいた いのちを力いっぱい生き抜く姿が蓮の花です。

喜怒哀楽、愛別離苦、怨憎会苦、様々な人生模様を生きる私のために建てられた願いが、阿弥陀様の「いつでも、どこでも、どんないのち」の中ででもおさめとっていく「南無阿弥陀仏」です。その願いに摂めとられ、喜んだり、悲しんだりしながら、目的地へ至る様子は、泥中に、美しい花を咲かせる、蓮の姿と重なります。

「蓮の花はどこに咲く 悩みの池の中に咲く」

龍樹菩薩りゅうじゅぼさつ
親鸞聖人が、念仏の教えを伝えてくれた師と仰ぐ「七高僧」(七人の師)の第一祖。

(令和元年7月の掲示板)

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