塩が辛いのも砂糖が甘いのも
学問では分からぬが
なめてみればすぐ分かる

6月の言葉は、松下幸之助さん(1894〜1989)のことばです。

塩が辛いということは誰でも知っている、砂糖の甘さも誰もが知っていると思います。しかし、砂糖も塩もなめたことがなければ、その甘さや辛さの説明をいくら聞いたところで、実際の味が分かるものではないと思います。

お釈迦さまは、「人生は苦(思い通りにならない)である」と説かれました。人生を重ね、いろんな方と出会い、別れ、喜んだり、悲しんだりしていくなかに「人生は苦である」ことを実感いたします。

江戸時代末期、下関・六連島に「お軽(かる)」さんという方がいました。享和元年(1801)に生まれ、19歳の時に、28歳の幸七を婿養子に迎え、島の高台の畑で野菜を育て、それを下関や北九州で売って、生計をたて、裕福ではないけれど、幸せで安穏な日々を過ごしていました。しかし亭主の浮気がわかり、そこから「お軽」さんの苦悩がはじまります。仏法を聞くようになり、聞法を重ね、たくさんの言葉を残しています。
お軽さんは一文字も読み書きできなかったので、言葉が浮かぶと、六連島の西教寺に行き、住職に筆録してもらったそうです。

 聞いてみなんせまことのみ法(のり)を
 無理な教えじゃないわいな
 きのう聞くのも今日また聞くも
 是非に来いとのおよび声
 重荷背負うて山坂すれどご恩思えば苦にならぬ

円融至徳の嘉号(南無阿弥陀仏)は悪を転じて徳と成す正智、苦悩(重荷)がそのまま遇法の縁となり、南無阿弥陀仏の大きな願いに、包まれ、支えられながら、苦悩を抱えながらも、力いっぱい生き抜く力を恵まれます。

(平成29年6月の掲示板)

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